富山県議会 予算特別委員会において、区画線整備に関する質疑応答が行われましたので、紹介します。
このような質疑応答により議論を深め、今後薄くなっている区画線整備が進むことを期待しております。


<令和5年9月 富山県議会定例会 予算特別委員会>
日 時:令和5年9月27日(水)
質問者:針山健史 委員(自由民主党)
回答者:市井昌彦 土木部長

質問を行う 針山委員

質問に答える 市井土木部長


質問内容:県管理道路の区画線の剥離や摩耗の状況の把握手法

>針山委員
3年前ぐらいから車線維持システム搭載車を利用するようになって、道路の中央線、外側線の剥離、摩耗しているところが大変気になるようになってまいりました。今、県内の道路における区画線の剥離や摩耗の状況について、どのような手法で把握し、他県との比較を含めて、現状どのように認識しているのか、市井土木部長にお尋ねいたします。

>市井土木部長
県管理道路の区画線の剥離や摩耗の状況につきましては、定期的に実施する道路パトロールでの把握に加え、雪国である本県では、除雪車のチェーン走行やブレードによる剥離など、冬期間の除雪作業の影響を受ける場合が多うございますので、雪解け後においても、改めて路面状況を調査し把握に努めております。
こうした道路パトロール等での状況把握は、職員の目視で行われることが多く、職員によって判断に差異が生じることもございます。これを解消するため、広島県福山市や神奈川県警では、AIを活用し、区画線のかすれ具合を数値化し客観的に評価するシステムを今年度に導入もしくは導入を目指すと伺っております。
一方、本県の道路管理におきましては、令和3年度から舗装の損傷の把握にAIを活用しております。これは、道路パトロール車に搭載したドライブレコーダーの映像をAIにより解析し、舗装の劣化状態を数値化するシステムを導入したもので、これにより従来よりも劣化箇所の把握の定量化が図られ、調査の効率も向上したところでございます。
区画線の状況把握へのAI活用につきましては、県としても有効な方策であると考えております。現在、他県で導入が始まったところであり、その成果も参考にさせていただきながら今後検討してまいります。


質問内容:道路区画線の補修基準について

>針山委員
官は官、民は民で情報収集するのではなくて、収集した情報をしっかりと共有できれば、効果的な補修につながるのではないかなと思っております。
区画線の補修は、計画的かつ定期的に行う必要があると思っています。優先順位やサイクル、また予算の確保の考え方など、どのような基準で進めているのか、市井木部長にお尋ねします。

>市井土木部長
県内の県管理道路の総延長約2,480キロメートルのうち、未舗装道路などを除いた区画線、外側線とセンターラインの2種類ございますが、この区画線が設置されている道路は約2,250kmございます。また、1年間に引き直す2種類の区画線の延べ延長は、過去5か年の平均で約400kmとなっております。
県下全ての区画線を引き直すには、単純計算で10年以上のサイクルが必要となっております。
しかしながら、区画線の剥離や摩耗の速度は、交通量や沿道の状況、機械除雪の有無等により一律ではございません。このため、特にサイクルは定めずに、雪解け後の調査や地元からの情報提供を踏まえ、通学路沿いなどの危険箇所、交通量が多く区画線の損傷の激しい箇所などを優先し、重点的に実施しているところでございます。
引き直しの時期は、冬の損傷が激しいため雪解け後に着手しております。予算は、例年、着手前の9月補正や11月補正のゼロ県債で一般財源による県単独事業に計上しているところでございます。
今年春先の工事分につきましては、前年度補正とゼロ県債の合計で、昨年度より5,000万円多い2億4,000万円を確保し、業界からの着工準備期間確保の御要望もありましたことから、今年は例年より1か月程度早い3月初めまでに計23件の契約を行い、前倒しを図り、施工したところでございます。
県単独事業では、舗装や防護柵など、ほかの道路修繕等も併せてバランスよく進める必要がありますが、区画線設置に必要な予算の確保に努め、道路交通の安全確保に取り組んでまいります。

>針山委員
分かりました。
交通事故も車線逸脱に起因するものが最も多いわけでございまして、そういった観点からもしっかりと整備をしていただきたいと思っております。


<令和5年11月 県議会定例会>でも区画線整備に関する質疑応答が行われましたので、近日中にホームページで紹介します。
実際の富山県議会の様子をYouTube公式チャンネルでも公開予定です。